Feature

Introduction

前回の特集「春、土を起こすところから始めよう」では、6品種の緑肥と播種カレンダーをご紹介しました。緑肥を播いて育て、すき込む——ここまでは実践できた方も多いのではないでしょうか。

でも、土づくりはすき込んで終わりではありません。

すき込まれた茎や根の残渣(ざんさ)は、微生物によって分解されてはじめて「土の栄養」になります。分解が遅いと次作の妨げになることもあり、せっかくの緑肥が力を発揮しきれないこともあります。

今回ご紹介するのは、土壌微生物資材「東京8」です。1,500種類の有用微生物を含み、中でも残渣分解に特効のあるバチルス属が豊富。緑肥をすき込んだ後の「もう一手」として、土づくりをしっかり完結させましょう。

そもそも、なぜ残渣の分解が大事なの?

緑肥の残渣には、窒素・リン酸・カリウムなどの養分や有機物が豊富に含まれています。しかしこれらは「そのまま」では作物が吸収できません。土の中の微生物が有機物を分解し、無機化することで、はじめて根から吸収できる形になります。

分解が進むまでに時間がかかれば、次作の定植・播種がずれ込んだり、未熟な有機物が根にダメージを与える「窒素飢餓」を招くこともあります。

東京8で微生物を補い、分解を後押しすることが、緑肥の効果を最大化する最後のひと押しです。

東京8とは?——1,500種類の有用微生物が働く、BS資材

「東京8」は、バイオスティミュラント(BS)資材に分類される土壌微生物資材です。1,500種類の有用微生物を含み、特に残渣・有機物の分解を得意とするバチルス属が豊富。散布するだけで土の中の分解活動を活性化します。

さらに、微生物群がつくりだす酵素が土を団粒化し、水はけ・水持ち・通気性を同時に改善。酵素が根を刺激するBS効果により、強くしっかりした作物づくりにもつながります。消臭効果もあり、すき込み後のアンモニア臭が気になる場面でも力を発揮します。

藁分解試験結果(5月下旬〜8月上旬、約2ヶ月半)
左から:無処理区・東京8使用区・発酵豚ぷん使用区・超熟α使用区・石灰窒素使用区。東京8使用区(赤枠)の分解が顕著。

使い方はシンプル3ステップ

ステップ1:希釈液をつくる
東京8を1リットル/1反(約10アール)を目安に、50〜100倍の希釈液をつくります。倍率が高い(薄い)ほうが、残渣への浸透と分解効率が良くなります。たとえば4リットルのジョーロであれば、東京8を40ml(100倍希釈)が目安です。

ステップ2:残渣にまんべんなく散布する
ジョーロや動力噴霧器などで、残渣全体にしっかり染み渡るよう散布します。

ステップ3:覆土して仕込む
散布後に覆土(土かけ)をすると、微生物の定着と活動がさらに促進されます。あとは微生物に任せましょう。気温が上がる時期ほど分解が進むため、春〜夏のすき込みに特に効果的です。

緑肥との組み合わせで、土づくりが1サイクル完結する

前号でご紹介した6品種の緑肥——ネグサレタイジ、おたすけムギ、緑肥用ソルゴー、やわらか矮性ソルゴー、ネコブキラー、エバーグリーン——それぞれすき込んだ後に東京8を使うことで、残渣が素早く土に還り、次作の準備が整います。

「播く → 育てる → すき込む → 東京8で分解を促進する → 豊かな土になる」

このサイクルを回すことが、野菜の品種本来の力を最大限に引き出す土台になります。

商品ラインナップ

●600ml 1,609円
●2L 4,912円

東京8 商品ページへ

前号特集「春、土を起こすところから始めよう」では、この東京8と組み合わせられる緑肥6品種と播種カレンダーをご紹介しています。まだご覧になっていない方はぜひ。

前号特集「春、土を起こすところから始めよう」へ

さいごに

緑肥を播いて、育てて、すき込む。そしてもう一手——東京8で分解を促し、土に還す。

この流れを一度経験すると、翌年の土の変化が楽しみになります。ふかふかになっていく感触、根の張り、作物の顔つき。固定種や伝統野菜が本来持つ力は、こうした土の積み重ねのうえに咲きます。

今年の土づくりを、しっかり完結させましょう。